【Vol.247】FIWA認定会員 投稿コーナー
日経ストックリーグの活動紹介
寄稿:FIWA®正会員 竹内かおり(キャサリン)AFP, FIWA®
*FIWAは金融商品の販売を行わないアドバイザーに与えられる称号です
株式会社マネイク キャサリンとナンシーの金融教育のキャサリンです。証券会社出身の子育て中のファイナンシャル・プランナーです。公立小中高校や金融庁などをはじめとする公的機関や企業さまのご依頼で授業を行っています。
小学生向け・親子向け金融教育・大人向け投資教育講座実績数は450講座を超える(2023年7月現在)金融教育コンテンツ監修・コンサルティング、テレビ出演、各種メディア掲載実績あり。小学3.4年生向け 5.6年生向けお金の考え方・使い方 (アルク)
ご縁あって入社することになった証券会社で知った『株式投資』を仕事にしたい!と思って、はや10年の月日がたちました。
【Vol.240】FIWA®認定会員 投稿コーナー(https://fiwa.or.jp/investlife/archives/5611)のパートナーのナンシーと出逢い、今まで関わってくださった方々のおかげで私の願いがかなっている状態です。
今回は、現在、高校1年生5人と参加している日経ストックリーグの活動を紹介します。日経ストックリーグとは、日経新聞主催、野村ホールディングス特別協賛の中・高・大学生を対象にした金融・経済学習コンテストです。私たちが指導・サポートするのは、3年ぶり2度目です。
【日経ストックリーグの概要】
① 身近なことからテーマを考える
- 普段困っていること
- 社会が困っていること
- 今後成長が期待できること
② ①をかなえてくれそうな会社10社~20社を選ぶ
③ 学んだことをレポートにする
1/10(水)の締め切りに向かって、メンバー同士で話したり、企業の声を聞いたりしながらレポートを仕上げていきます。
先日、第1回目の顔合わせ(120分)の様子です。ナンシーはZoomで参加。
自己紹介10
※参加の動機、好きなもの、気になるもの
S:誘われて、経済も気になる/Eスポーツ
T:将来学ぶ機会がなさそう/電子カルテ(医療系の環境)メリットデメリット
O:経済好き/ホテルが好き
C:お父さん株式してる、経済興味ある/旅行
K:将来学ぶ機会がなさそう/数学 数学を社会に生かすことよりも新しい数学を発見したい
日経ストックリーグ概要説明30
→日経ストックリーグ資料配布
→ストックリーグの目的
① 社会に出る前に経済や株式の仕組みを理解
② 自立心を高める
③ 協調性、コミュニケーション能力を高める
→レポート提出迄の流れ
7、8月→基礎学習・テーマ設定
9、10月→スクリーニング・ポートフォリオ決定
11、12月→レポート作成(期末テスト後に仕上げ)
株式用語等の説明
ポートフォリオ
「どの株式をそれぞれいくらずつ買うのか」という組み合わせ全体をポートフォリオという。イタリア語のPortafoglio(ポルタフォリオ)で「札入れ」という意味。(今回は)10銘柄から20銘柄を選んだ状態
スクリーニング
条件を設定して投資銘柄を選ぶこと/ふるいにかけること
IR(アイアール)
Investor Relations(インベスター・リレーションズ)の略で、日本語では「投資家向け広報」と訳される。企業が株主や投資家向けに経営状態や財務状況、業績の実績・今後の見通しなどを広報するための活動
基礎学習60
【1】株式について
① 株式とは
→お金を集める方法のひとつ/返す必要なし
→株式の単位、100株単位で購入
例:トヨタ 2,316円×100株=231,600円
②上場と未上場 色画用紙を使って確認ワーク
③ 株主の権利
株式を買った人=株主
株主になると
① 配当・優待をもらうことができる
② 株主総会に参加
→会社の大事なことを決める
→持っている株式の数によって影響力が違う、100株の場合、議決権1票
【2】レポートフォーマット「基礎学習」読み合わせ
テーマ設定20
私が、高校1年生Sさんに日経ストックリーグ参加にお誘いしたのは、保護者の方からこんな声をいただいたからです。『経済学部に興味を持ったのは、小学校の時に受けたキャサリンとナンシーの授業が影響していると思う』 聞けば、探究の授業で小学校の時に学んだ私たちの授業を取り上げ、小学校のうちからお金のことを考えるのがいいとレポートを作成していたそうです。そのようなこともあり、娘さんが高校1年生の大学選択で保護者の方が予想していなかった経済学部を選んでいたことに私たちの金融教育の影響があったのではとのことでした。
よく聞かれる「金融教育の効果」「金融教育の成果」の答えは、まさにこのようなエピソードのようにフッとした時に、時間がたってから実感するものです。あの時に聞いた欲しいものリストやお金の使い方の話がこう繋がっていたんだなぁ、詐欺から身を守る知識になっていたんだなぁ、と。尊敬する故瀧本哲史氏が本を書いて、若者に武器(知識や考え方)を配ったように、参加メンバーのこれからの豊かな人生の金融教育・金融リテラシー向上への貢献になっていることを願って指導・サポートをしています。