【Vol.257】FIWA認定会員 投稿コーナー
新会員紹介金
融リテラシーの向上を通じて、経済的にも安心して幸せを感じらせる人生を歩むお手伝い
寄稿
田端 沙織 , FIWA®
田端沙織 プロフィール
金融リテラシー向上研究所 代表。ファイナンシャルプランナー、金融教育家。FIWA認定正会員
証券会社、運用会社勤務を経て独立。小学生から大人まで、正しく分かりやすい「子ども向け金融経済教育・大人向け投資教育」を中心に活動。小学生2人と未就学児の子ども3人 を絶賛子育て中。
趣味は、海や山などの自然の中での採集活動と花鳥風月を愛でながら日々を過ごすこと。
ずいぶん遠回りした職業人生だった
みなさま、こんにちは。神奈川県の逗子でファイナンシャルプランナーをしております、FIWA認定アドバイザーの田端沙織です。
私は証券会社に勤めていた頃、金融機関とお客様との知識や経験の差により、時に不利益を被る姿を見てモヤモヤしていました。そのような経験から、小さい頃からお金との正しい付き合い方や、自分の頭で考えて経済的な判断ができる人になるように日本人の金融リテラシーを向上させたい!!と思い独立しました。経済的な安心感を持ち、人生を楽しむための選択ができる「あなたのファイナンシャルウェルビーイング」実現を教育的コンサルティングも含めサポートさせていただいています。
【日本の金融リテラシーの現状】
日本で金融教育を受けたと認識している人の割合が、2022年でどの程度かご存じですか?
実は、金融教育を受ける機会があり、受けたという人の割合は何と「7.1%」と低水準にとどまっています。
この現状を踏まえ、政府は資産所得倍増プランの七本柱の取り組みの1つである「第五の柱:安定的な資産形成の重要性を浸透させていくための金融経済教育の充実」を実現させ、2028年度末をめどに、金融教育を受けた人の割合を「20%」に引き上げ、5年で1,200万人規模が金融経済教育を受けることを目指しています。
このように国家戦略になった金融教育ですが、どのような人から情報や教育を受けるかにより、偏った考えを持つようになったり、間違った情報源を鵜呑みにしたりと、望ましくない金融行動をとる人が増えてしまう危機感も感じています。
金融教育を正しく分かりやすく、偏りのない人が広く伝えることができれば「経済的なことを自分の頭で考え、良い決断・行動ができる」人が増え、それに応じて金融機関も顧客本位の良い方向に変わっていく好循環が生まれることを願っています。
【これからの活動とFIWA®認定アドバイザーとして】
FIWA®会員のように、高い倫理観と金融商品の販売などに紐付かない顧客本位のアドバイザーや、公正中立な立場で金融教育や実践できる方々と私も協力しながら、より良く生きるための金融教育の普及に尽力していきたいです。アドバイスも教育も、行動変容に繋がるまでには時間や回数を要しますが、何かの折に「そういえば、田端さんがこんなことを言っていたな」と思い出してもらえて、よい金融行動をするキッカケになれば嬉しいです。
普段の仕事では、子ども向けは小学生~大学生向けにお金の授業をしたり、大人向けは職域や保護者向けにお話をしたりする機会が多いですが、伝えれば伝えるほど実感していることがあります。
それは、お金は人の困りごとや社会課題を解決したことに対する「感謝のしるし」であり、実現したいことの手助けをする手段である。なので、お金を手に入れることが目的化して、心をすり減らしてはいけないなと感じています。「お金は感謝のしるしである」ことを忘れずに、金融リテラシーの向上を通じて、経済的にも安心して幸せを感じらせる人生を歩む一助となれるように、FIWA
の皆様と共に学び切磋琢磨していきます。