【Vol.249】インベストライフ・アーカイブより

しなやかな日本論 第2回 
40年単位で考える日本の近現代 その1

千葉商科大学大学院教授 伊藤 宏一氏

前回指摘したのは、江戸時代までの日本が、多様で多元的な「たおやめぶり日本」だったということだが、それではこれがなぜ、どのようにして、一途で窮屈で同質的な「ますらおぶり日本」になってしまったのか、これが私たちにとって重要な問題の一つだろう。そこで、このテーマについて何回か論じてみたい。その際、日本の近現代史をおおよそ40年単位のアップダウンと考える方法論をとりたい。また新しい制度の骨格は半分の20年でほぼ見えてくるので、20年経過時もよく見ておきたいと思う。

(インベストライフ 2011年2月号より)