【Vol.229】今月のひとこと

今月のひとこと

みなさま 新年おめでとうございます。今年がみなさまにとって充実した楽しい年となりますように願っています。マーケットも何とか年間を通して日経平均が+5.6%と一応、プラスで引けたというのはよかったというべきでしょう。もっともNYのダウ工業株平均は20%を超える上昇とは比べるべくもありません。

だからアメリカ株を買うべきだというのもまた短絡的でそのようなスポットライトの当たるマーケットは常に移動するもの。しばらく前にはBRICsこそこれからの世界の成長エンジンとみんなが言っていました。あれはどこに行ってしまったのでしょう。だから世界全体を保有しておけばよいということなのです。

もう少し視野を広げると戦後、日本の株式取引所が再開されたのが1949年5月です。この日の日経平均は176円でした。それを考えるとその後の約71年7か月の年平均上昇率は7.4%でした。同じ期間のニューヨークダウを見るとドル・ベースで7.7%でした。

アメリカは60年代後半から80年代初頭まで長いボックス相場がありました。しかしこの苦境の70年代にマイクロソフト、アップルが創業し、80年代末にインターネットが商用に利用できるようになり、90年代以降にはアマゾン、グーグル、フェイスブックなどが登場してきて今日のマーケットを支えています。日本の戦後の奇跡的な復興と高度成長の背景には古い体制を捨てて新しい企業が生まれてきました。ちなみにソニーもホンダも私の誕生と同じ1946年の創業です。

ようやく少しずつ日本も胎動を始めている感じがあります。日本のマーケットの低迷は個人の投資のリテラシーが足りないからではありません。市場を構成する上場企業が全体としてみれば魅力がないからです。日本の胎動が10年後、20年後の世界をけん引するような企業になるという経営がなされれば自然に生活者は株式投資を始めます。

今回の感染症の問題が大きな経済や生活の転換をもたらし自由でのびのびとした企業が生まれ育ってくれることを願っています。
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