【Vol.276】FIWAサロイン塾講演より(講演)
幸せ持ち人生のためのライフプランを考えよう(上)
特定非営利活動法人 みんなのお金のアドバイザー協会 代表理事 会長
ファイナンシャル・ヒーラー 兼 投資教育家
岡本 和久CFA
レポーター:赤堀 薫里
皆さん、ライフプランとよく言いますが、一般に、それは家計の資産や負債。収入や支出の見直しですね。保険や税金をどうするかとか、そういうところに終わってしまっています。しかし、それはマネープランです。
本当のライフプランとは、一人の人間の人生のビジョンに基づくものでなければならないと思っています。このビジョンに至るための一つの要素としてマネープランがあり、そのマネープランの一部に現在の家計の状況や将来の自分を支えるためのインベストメントプランが入っ
てくる。それを文章にしたのが実は投資方針書になるわけです。
お金に価値があるのは自分の必要なもの、欲しいものと交換することができるからです。もし無人島にたった一人で住んでいたら、どんなにたくさんお金を持っていても自分が必要とするものがなければ、そのお金に価値はありません。つまりお金は商品やサービスと交換できるから価値があるわけです。自分の欲しいもの、必要とする商品やサービスを得ることができれば当然嬉しいと思うし感謝します。だから自分の持っている大切なお金を相手に渡す。これがまっとうなお金の使い方ですね。つまりお金はまさに感謝のしるしということです。
人生の目的、生きている目的は何かを、明確にしておかないといけないでしょう。投資は、時間をいかに使うかということです。時間をいかに使うかということは、まさにいかに生きるかということでもあるわけです。我々が投資をしているのは単なるお金ではなくて、時間を投資しています。
最終的な目的は幸せ持ちになること。幸せになることが我々みんな人生の目的です。お金持ちになることや出世すること、有名になることが目的ではない。幸せ持ちとは6つのしあわせ資産のことをいいます。
一つは心身の健康。これは大事なことです。そして家族や恋人、ペットのように愛する存在。それから友達等の交友関係。仲のいい友達と時々会って飲みに行く。これも人生に喜びを与えてくれます。また、楽しみ、趣味。もう一つは社会貢献やボランティア活動、寄付。人に喜んでもらうことも大事な要素の一つです。そして、最後が金融資産、お金もないと困る。ということでこの6つが揃って幸せだと思います。
お金はたくさんあるけれど、健康はボロボロで、家族は離散して友達は一人もいない。趣味もなければボランティア活動は1円だっていやだ。あんまり幸せそうな人じゃないですね。この6つのしあわせ資産がバランスよく揃っていることが大事です。
では、仕事とは何でしょう。仕事とは社会に対する貢献でもあるし、自分自身の楽しみでもあります。そして同時に金融資産。お金を得る道具でもあるということです。人生とは学びの時代、働きの時代、遊びの時代に分けられます。その中で小さな幸せの六角形をいかに大きくしていくかが人生の問題です。バランスよく大きくしていくことがとても大事だと思います。
学びの時代、働きの時代、遊びの時代という人生のいろいろなフェーズの中で、どのように自分を生かしていくか、これも大事なことです。学びの時代に人的資産を形成します。そして働きの時代に入ると今度はその人的資産を活用する。そして社会資産、世の中のためになることを、仕事を通してするわけですから、社会資産を形成していきます。最後の遊びの時代には、形成した社会資産をそこで得た経験を活用して、未来のための資産を形成していきます。この未来資産を活用するというのは、次世代の人的資産の形成です。あのおじいさんかっこいいなとか。ああいうおばあちゃんに私もなりたいとか。そのような次の世代に夢を与えていく。次の世代に、自分たちの生まれてきたミッションに気づかせる。これが最後の遊びの時代の資産の活用だと思います。
理論的に正しいこと、整合性のあること、そして実証的に有効なこと。これがまさに投資の一番基本です。まず何に投資をするか。投資信託、グローバル、インデックス株式。次にどう投資をするのかというのは、長期で継続、絶対に途中でやめない。休まない。積立。そして節約。節約とは、コストの安いファンドを使いましょうというのは当たり前ですがそれだけではなく、配当金を全部再投資に回す。これはすごく大きな効果があります。将来のためのお金を作ろうとしているわけです。それを途中で使ってしまうことは、目的に反することになります。要するに、全世界の株式インデックス投資の積立投資。75文字の資産運用と資産活用ということになるわけです。
75文字の資産運用とは、できるだけ若いうちから毎月収入の一定比率を全世界の株式インデックス投資に積立投資をする。相場変動に関わらず、それをリタイアするまで絶対にやめない。資産活用は、毎年末の資産時価残高を、自分が想定している余命年数で割ります。その金額を株式投資から売却して、その売却した資金を年金やなんかも加えて幸福感が最大化するような使い方をすればいいでしょう。
以下次号に掲載します。
(文責FIWA®)



