【Vol.273】今月のひとこと

今月のひとこと

生き延びる力~戦中・戦後の聞き書き(後半)

FIWA みんなのお金のアドバイザー協会®
会長 岡本和久


1945年8月15日、玉音放送によって太平洋戦争が終わりました。2012年の8月と9月、二か月に渡って私は戦災の体験者のお話を聞き、それをインベストライフに掲載しました。戦後80年目の今年、戦争を体験した方々も減っていらっしゃいます。インタビューをさせていただいた方の多くも鬼籍に入られています。この時の取材は非常に価値あるものだったと自負しています。ご協力いただいた方々の体験を風化させないためにも今月と来月のインベストライフではその時の取材記事を再掲させていただきます。ぜひ、お読みください。(なお、記事は私が取材録音したものをできるだけ忠実に文章にしたものです)

インベストライフ誌8月号に続き今回はその二回目です。

「水が欲しい」と子ども達にせがまれても一滴の水も無い。まわらぬ口で洋がブーブーするので唾でも飲ませてやろうとするが、いくら努力しても口の中はカラカラで喉が引きつるだけ。隣の人の水筒にはまだ水が入っているだろうか?こんな時には「下さい」とも言えない、人の事より自分が大切なものだ。男の人がいてくれたらなあと思う。子どもが泣き、その体に巻き付けておいた着物も邪魔になり一枚一枚脱ぎ捨てた。腕に付けていた時計も取ってしまう。何だか頭がボーとしてきた。思ってもいない事が口から出る。それがおかしくて笑う。他人が見たらまるで気違いだ。(本文より)

9月号掲載 (後半)
  • 初めて見る日本は緑がきれいだった  鳥山百代さん
  • 1941年に哈爾濱(ハルピン)で体験した敗戦 宮崎一幸さん
  • 後記にかえて 対談:島田知保さん、岡本和久
8月号掲載 (前半)
  • 壮絶な引揚げ、極貧の戦後を生き延びてつかんだもの 上田卓さん、上田早苗さん
  • 若いときの苦労は買ってでもしろ!  田中義博さん
  • 空襲敢闘記 岡本 茂和(岡本の父の手記)

改めて取材原稿を掲載するにあたって(岡本の感想)

戦後80年、日本は幸いなことに戦争に巻き込まれることもなく平和に過ぎました。しかし、アメリカを考えてみるとこの期間に参戦したものでも朝鮮戦争(1950~53年)、ベトナム戦争(1960~75年)、湾岸戦争(1990~91年)、アフガニスタン戦争(2001~21年)、イラク戦争(2003~11年)の戦争があり、さらにキューバ危機、グレナダ侵攻、コソボ紛争、リビア空爆、シリア内戦、最近にはイラン空爆などの軍事行動がありました。当事者国では多くの悲劇が起こっていたと思います。

それに比べ日本は終戦から朝鮮戦争の特需をテコに神武、岩戸景気で成長路線に乗り、いざなぎ景気の高度成長を遂げました。そしてバブル時代を経て長い構造不況、そしていま新しい時代のサイクルに入っているように思われます。私自身、戦後の78年を生きてきてやはりいま大切なのは危機感をもって大きな変革を実行することだと思います。それは平和な80年を与えられた我々の未来の人々への御恩返しではないでしょうか。

9月21日のサロイン塾では上記のような出来事を背景に明治時代からの証券市場がどのように変遷してきたかをお話します。また子供にお金、投資をどう教えるかという23年の経験に基づくお話もします。(完全ネット開催、無料、質疑応答あり お申込:https://business.form-mailer.jp/fms/9a267cb3301880)。ご気楽にご参加ください。

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