【Vol.234】FIWA®代表理事リレー投稿 「気になるあの人あのことひとこと話Vol.8」

お金のことをかんたんに!おもしろく。そして投資をもっと身近に:キャサリンとナンシー (竹内 かおり氏・西岡 奈美氏)

寄稿:FIWA®協会副理事長 岩城 みずほ

岩城みずほ

みなさま、いかがお過ごしですか。ウィズコロナの日々。感染対策をしながら、少しずつ行動範囲も広がってきていますね。このまま、再び悪い方への大きな変化がないことを願いたいと思います。

さて、今回は、FIWA®認定アドバイザーである「キャサリン&ナンシー」こと竹内かおりさん(キャサリン)と西岡奈美さん(ナンシー)のご活動をご紹介します。

お二人が、「キャサリン&ナンシー」を結成したのは2012年、今年10年目になります。

主にセミナー講師として金融教育を行い、講座は年間70回超に及びます。

コロナ禍で、オンライン開催を行うようになって、活動は全国区になりました。金融教育の重要性が高まった最近は、小中学生とその親を対象にした親子講座も増えたそうです。

■「なんか面白そうでしょう?」を伝えたい
キャサリンとナンシー (竹内 かおり氏・西岡 奈美氏)

「生活者にとって、投資・資産運用は未知の世界。FP等のお金の専門家は、雲の上にいる人のようなイメージ。自分も雲の上に行きたいけど、行き方がわからない人もいる」、「そもそも見上げることさえしない人だって多い」とお二人。

確かに、不安はあるけど、とりあえずはなんとかなっているし、資産運用なんて自分とは無縁という人が多いそうです。でも、人生100年時代、老後に受け取る公的年金は生活の柱だけれど、それだけでは現役時代と同じような豊かな生活を送れないかもしれない。また、インフレに向かっている中、金利ゼロの預貯金だけでは、購買力を低下させてしまいます。よほどの資産家ではない限り、私たち誰もが、資産運用が必要な時代です。

キャサリン&ナンシーは、「私たちの役割は、雲の上に行く飛行機の乗り場所、飛行場までみなさんをお連れすることです」と言います。

「なんかよさそうでしょう?面白いことがあるよ、というのを伝えています。注目してもらうことが重要なのです」

「自分たちのセミナーに参加してもらったら、『空港に行ってみようかな』と思ってもらえることこそが大事です」

お二人は、元気いっぱいで、エネルギーを感じます。

巷では、しばしば、不安を煽って商品販売に結びつけることがありますが、そんなネガティブキャンペーンは嫌、面白いからやってみようと思ってもらえるようにしたいのだそうです。

■「お金はありがとうのしるし」というのを伝えたい

 そんなお二人が、この度、『お金の考え方・使い方』(アルク)を上梓されました。

日本の10歳のお子さんとその親御さんに読んでほしい、「お金ってなに?」がわかる本です。

 FIWA®理事長の岡本さんが 日本に連れてきたアメリカの豚の貯金箱ハッピー・マネー®のピギーちゃんを使って、お金の4つの使い方「ためる」「つかう」「ゆずる」「ふやす」を丁寧に解説しています。

最近は、講演でも「ふやす」の話を膨らませることも多くなったそうです。証券会社出身のお二人は、もともと株の話が大好きで、また、証券会社時代の自らの反省などもあり、正しい知識をわかりやすく伝えていきたいと語ります。

K&N著書
  • 目標はズバリ!

最後に、お二人にこれからの目標を伺いました。

まず、キャサリンは、「2025年に開かれる大阪万博で金融教育に関するイベント(ブース)を開催したい」とのこと。夢は広がります!

そして、ナンシーは、開業当時、たくさんの人に、「FPはもうからない、講師業だけでは食べていけない」と言われたそうです。「でも、金融教育は大切な仕事、社会的意義がある仕事です。いつかマネタイズできるはず。自分たちは、そのロールモデルになりたい。金融商品を売ることで稼ぐのではなく、正しい知識を伝えて、しっかり稼げるようになりたい」と語ります。

そして、いつか、「子供向けの金融教育といえば、キャサリンとナンシーだよね」と想起される存在になりたいのだとおっしゃっていました。

今後もお二人のエネルギッシュな活動を楽しみにしています。

●プロフィール

キャサリンとナンシー (竹内 かおり氏・西岡 奈美氏)

「キャサリンとナンシーの金融教育」として活動するファイナンシャルプランナー。「お金のことをかんたんに!おもしろく。そして投資をもっと身近に。」をモットーに、子ども向けマネー教育・大人向け投資教育を行う。ともに元証券会社社員で、子育て中のリアルな母親でもある。ファイナンシャルプランナーは「お金のお医者さん」と言われるため、キャサリンはブルー、ナンシーはピンクの白衣を着て、お金の話をわかりやすく提供することを心がけている。これまでの約10年間に、金融庁をはじめ、公私立小学校・図書館・公的機関などで300回以上の講義経験がある。2022年4月に株式会社マネイクを設立。

https://www.katherineandnancy.com/

書籍『小学3・4年生向け お金の考え方・使い方』 (こどもSTEAMシリーズ・アルク)

子供へのお金の教育は大切!! とは思っていても、いざ教えるとなると大変です。

こちらの書籍は、子どもに親として話してやりたいこと、伝えたいことがコンパクトにまとめられています。分かりやすくて、取り組みやすいワークが満載なので、子どももどんどんやりたくなるようです。

10年現役で稼働し続けている著者だけあって、時代にあった内容です。ワークを通して、子どもと一緒にお金のことを考えるきっかけになります。大人でも使えるかも。親子共に楽しみながら学べる書籍です。