【Vol.268】FIWA新会員紹介  高石 輝水氏

岩城理事長と会って理想のアドバイザー像が見えてきた

高石 輝水 氏


プロフィール

高石

地方銀行にて7年間勤務したのち、出産・育児を経て2023年に独立。年に学生や会社員のキャリアを支援する「一般社団法人しごとの一歩」の理事に就任。北海道を拠点に、お金の個別相談の他、高校でのお金の授業、会社員向けのマネーセミナー講師など活動を広げている。同年に学生や会社員のキャリアを支援する「一般社団法人しごとの一歩」の理事に就任。 北海道を拠点に、お金の個別相談の他、高校でのお金の授業、会社員向けのマネーセミナー講師など活動を広げている

井の中の蛙だった銀行員時代

私は数年前まで銀行の個人渉外として、お客様に金融商品(投資信託や生命保険など)を販売していました。当時の私は「今考えられる最善の提案をしている」「自分の親にも勧められるものしか提案していない」「お客様のお役に立てている」と、仕事にやりがいを感じていました。“手数料ハンターの銀行員にはお金の相談をするな!”などといった本や記事に対し、「手数料は情報提供の対価。安心して資産運用ができるよう定期的に情報提供をしているし、相場が下落したときのフォローもしている。win-winなのに」と考えるほどでした。

しかし、それは私が井の中の蛙だっただけ。顧客本位のアドバイザーとは程遠く、以下のような後ろめたい事を見ないようにしていたのだと、今は分かります。

金融商品を売るための、商品ありきで考えたアドバイスだった

「この商品はこのような課題を解決できるから、この属性のお客様にセールスする」といった、商品の契約に誘導するためのニーズ喚起をしていました。また、課題が明確なお客様に対しても「どの商品で解決するか」を先に考え、他の解決策を考えるに至りませんでした。

総合的なアドバイスができていなかった

本来はライフプランニングを実施し、今後のライフイベントや収支など全体を把握しなくては最善のアドバイスはできません。しかし、簡易的なライフプランニングによる顧客の部分的な課題解決しかできていませんでした。私自身の資産形成が全くできていなかったことが最たる例です。

金融商品を売らないFP” として独立

私が独立を決意したのは、銀行を退職し、地方の教育委員会で働いていた時です。銀行では顧客にひたすら電話をしてアポイントを取ります。自ら銀行に相談に来るお客様はほとんどいらっしゃいませんでした。しかし銀行を辞めた途端、親戚、友人、町職員、近所の人などからお金の相談をされるようになったのです。お金の悩みを抱えている人、中立的なアドバイスを求めている人が山ほどいることに衝撃を受けました。蛙が海を見た瞬間です。

また、自分には金融商品を売るための知識・スキルしかなく、相談者のお役に全く立てていないことを痛感しました。「どんな相談にも対応できるFPになりたい」と考え、独立を決意したのです。

FIWA®との出会い


独立したものの、「これで良いのだろうか?」と不安を常に抱えながらお客様からの相談を受けていました。私より知識・経験が豊富で相談料がタダのFPは、金融機関や保険代理店にもたくさんいます。商品提案もできない私に、相談料を払ってもらえるほどの付加価値はありません。FP向けの有料研修を受けるも顧客本位のアドバイスとは言えないものばかりで、目指すべき方向も今何をすべきかも分からず途方に暮れていた時、FIWA®に出会いました。

初めて岩城理事長からお話を伺った際、アドバイザーの概念が覆され、目指したい理想のアドバイザー像が明確となりました。さまざまな分野に精通されているFIWA®の皆様の背中を追いかけて努力すれば、迷うことなく真の顧客本位のアドバイザーになれると確信し、正会員の申請をいたしました。

生まれて初めて勉強が楽しいと思えるようになり、学びが増えるごとにこのお仕事に夢中になっています。一人前のアドバイザーまでの道のりはまだまだ遠いですが、5年後10年後の自分を想像すると大変ワクワクします。質の高いアドバイスができるよう精進してまいりますので、今後の成長にご期待ください。ご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。