【Vol.271】FIWAサムライズ勉強会より
講師業を家業とするためのコツ(講演)
下村 啓介 氏
1972年大阪生まれ、神戸育ち。
関西学院大学商学部を卒業後、会計事務所での勤務とメーカーの経営管理部門での勤務を経て、2007年4月、FP Office Tomorrowを設立。
100歳までの経済計画をスローガンに、各種マネー相談に従事。また、講師活動にも注力し、「有意義な情報をわかりやすく、楽しく、熱く伝える!」ことをモットーに、企業・各種団体・学校などで各種セミナー(講演)を実施。登壇回数は2000回を超え、2014年7月には、講師業の展開をさらに加速させるため、株式会社全力講師を設立。洗練された講師をかかえながら組織としてセミナーや講演を受注するとともに、講師養成講座を通じて、講師の育成なども行っている。
株式会社全力講師FPoffice Tomorrow代表下村です。
稼業ということで「稼ぐ」をテーマに講師業についてお伝えしていきます。講師の仕事についての本を見ると、「いかに上手く綺麗にしゃべるか」というところは紹介されていますが、「きちんと稼ぐ」というところをテーマに考えることは、やはり一番難しい。僕自身ずっとコンサル講師でやっていますが、話すところは、経験で伸びます。でもなかなか行きつかないのが、「食べていく」というところです。
僕自身が別に能力があって講師業を成功しているわけではありません。僕自身を分析したときに100の中でおそらく90%が努力です。だからこそ再現性があるお話ができると思います。僕は2千何百回とセミナーをやっているので、セミナーを科学するということをテーマにしています。いろいろな角度から分析をして、上手く講師業ができる仕組み、もしくはコツをきちんと分析をする一環で今日はいろいろとお話をします。
最初に講師ビジネスと成功のポイントです。よく「私は講師をしたいのです。」という単発の相談業務を受けることがあります。「目的はそもそも何ですか?」何か取り扱っている商品があるけれど、いきなりそれを売るにはハードルが高いので、自社を知ってもらうことを含めてこれをやっていきたい。例えば、不動産販売や、保険の代理店をされている方です。人によっては、自分自身が起業したてなので知名度を上げていきたい、人脈を作っていきたい。
僕自身も講師の仕事を始めたことによって人脈は広がりました。そして社会貢献。ただ社会貢献だけを目的とした場合は、なかなか食べていくのが難しいです。僕自身は、当然、講師業と、金融商品を販売せずに食べています。講師業と社会貢献。わかりやすく言うと、例えば子供たちの未来に関するものは、講師料が高くなくても結構受けています。これはやはり僕自身が本当にやりたいことです。また自分が生きた証の中で、最後、自分の人生に納得するためにやりたいと、かなり強く思っていることです。
今のお話を整理すると【やりたい】、【できる】、【稼げる】という括りができます。例えば、今、皆さんがされているお仕事は【やりたい】、【できる】、【稼げる】の3つを満たしているのか。当然、一番目指すところは3つを満たすことです。しかし、僕自身も起業したての時は、なかなかそうはいきませんでした。例えば、【やりたい】と【できる】を満たしていても、稼げない。やはり稼げないとビジネスは成り立ちません。
ただし稼がなくてはいけないかどうかは人それぞれです。全員に対して目標何百万ですよというわけではない。例えば、僕のところに起業するFPとして相談にきたときに「どれくらい稼いだらいいですか?」と、絶対に聞きます。人によってはご自身の世帯主がメインで働いているので「私はやりたいことをベースに100万位稼げればいいですよ」という人もいれば、「私は電機メーカーに勤めていてそこを辞めた時と同じ年収を稼がないと」、というかなりハードルが高いケースもあります。つまりこれはご自身に応じてどうかというところで見て頂きたい。
ご自身が目標とする稼ぎでなければ、かなりつらい状況になってくるのではないでしょうか。正直このFPの仕事を辞めていく仲間を見てきています。その一番の原因は稼げないというところです。そして次に「稼げる」と「できる」は満たすけれど、やりたいことではない。これは精神的な辛さがあると思います。例えば、どこかの金融商品の販売に属している。そこで売れるために何か販売にプラスの話をしないといけない。でも自分はそれほど良い商品だと思っていないと、非常に辛いと思います。
やりたいものできちんとするというところはすごく大事です。だから私も去年1個案件を断りました。それは某大手の大きなマンションです、あと何個か売れ残っている。それを最後売るのを押し込むためのセミナーをしたいと。その時点でどうかな?と思いました。僕の想像では、子供連れの家族が来て、本当は高すぎると思うのに後押しするようなセミナーをして、後で困ってしまわないのかな?と。だからやりたくないことはしません。
やはり起業していると本当にリスクを負っていると思います。そのリスクまで負っているのにやりたくないことまでやっていたら本当に大変だと思います。だから僕は起業している限りはやりたいことをするというのはポリシーです。次に「やりたい」と「稼げる」は入っているけど「できる」というところですよね。これはフェーズによると思います。
最初は僕も何の経験もなかったので、「できないかな?」と思うことも「できる」に変えてきました。ただ、現状においてはもうだいぶキャリアが深まってきたので、あえてできないものを無理やりはやらないです。それでしたら講師の方を一緒に仲間に入れて2人で金融機関のセミナーの研修をやります。できないなと思うことは無理やりはやらない。ただ、最初は時間がいっぱい余っていましたからやりました。一番大事なことは稼げることです。そのため、この稼げるということを丁寧に分析していく必要があります。。
講演では、講師ビジネスと成功のポイント、講師スタイル別にみる講師業のポイント、採用される企画書の書き方、講師料を決定する要因と商談時のポイント、リピートがくる講師のポイントについて、稼業に関する5つのポイントを大変わかりやすく解説してくださいました。



