【Vol.261】今月のひとこと

岡本和久　CFA FIWA^®　

FIWAマンスリー・セミナー終了とこれから

前号のこのコラムで私がなぜ2005年に投資教育会社を起業したかをお話ししました（https://fiwa.or.jp/investlife/archives/8207）。その年の10月に第一回のマンスリー・セミナーを開催しました。そして2024年8月まで227回、一度の休みもなく連続して開催してきました。その間、胃がん、腎臓がん、重症筋無力症など体調の問題もありました。また、東日本大震災やコロナ禍などもありました。

とにかく毎回、ゲストをお招きして講演をしていただき、私も講演を行い、そしてフリーディスカッションというずっと同じプログラムで続けられたのも本当にご参加いただいた皆様とゲストの方々、スタッフの仲間たちの協力の賜物と深く感謝しています。

始めた当初は、「日本人は、投資は危険なもの、まともな人間のすることではないと思っている。投資教育会社などうまくいくわけがない」、「金儲けの教室を始めるのか」などの雑音がたくさんありました。しかし、アメリカで確定給付型から確定拠出型への変化をこの目で見てきたこともあり、必ず日本も「将来の自分は今の自分が支える時代がくる」という信念で続けてきました。いま、金銭・投資教育がやや過熱的な感じもする状態になっているのを見ると隔世の感があります。

毎月一回開催してきたマンスリー・セミナーも今年の12月で終了いたします。玉石混交とは言いながら、ともかく投資教育が普及しはじめてきたということが大きな理由です。そして、岩城理事長はじめFIWA^®の仲間が本格的に金融・投資教育に取り組み始めてくれています。これからは、私は前線に立つよりは、ストーリーを提供する側に回ろうと思ったのがひとつの理由です。

同時に私自身、12月には78歳になります。自分に与えられた時間をどのように使うのがベストかを考えるようになりました。私が抱え続けているテーマは「お金と心」です。いま53年以上になった私の証券人生で学んできたしあわせな人生の基盤の一つであるお金、そのお金の悩みを解決するための心の持ち方などに焦点を合わせた活動をすべきではないかと思い始めています。

6月30日に開催したFIWA^®特別イベントに際し、各地の個人投資家の方々に「なぜ長期投資ができたのか」を聞いた際、全員がおっしゃったことが「仲間がいた」ということでした。まさに投資の教科書には出ていない一番大切なことに気づいた体験でした。そして私の残りの証券人生は「信頼できる仲間のコミュニティ」創りに注力すべきだと気づいたのです。

FIWA^®の岩城理事長からは、やはり以前、活発に活動していた「サロン・インベストライフ」活動を復活してはどうかという話をもらいました。「これだ！」と思ったのが今年の7月。そして今年いっぱいはマンスリー・セミナーを続け、来年から新しい活動に入ろうと決めた次第です。

まだ、詳細は検討中の段階ですが、年に4回ぐらいはリアルの教室を行うつもりです。2回は東京、2回は東京以外と考えています。それ以外の月はサロン・インベストライフ・オンラインとして各地の仲間を結ぶ小規模のイベントを行うつもりです。私からのショート・スピーチとともに皆さんからの話題提供は報告を行ってもらいたいと思っています。

詳細は今後、お知らせしていきます。皆様にもご協力いただくことになると思いますが、どうぞよろしくお願いします。

11月17日、12月15日は謝恩マンスリー・セミナーとして謝恩無料開催（オンライン）とします。ぜひ、ご参加ください。プログラムはFIWA^®からのお知らせをご覧ください。

FIWA^®からのお知らせ・セミナー予

第77回 FIWA^®サムライズ勉強会

開催地：東京
担当：岩城みずほ
開催日時： 9月27日(金)　19：00～20：45
会場：教室とZoomによるハイブリット開催
講演：「他では絶対聞けない「NISA講座」
講師：金融庁企画市場局　総務課　調査室　課長補佐今井利友氏
備考：主催：NPO法人みんなのお金のアドバイザー協会
お申込先： https://somerise.net/2024/08/28/2167/