【Vol.262】FIWAマンスリー・セミナ講演より(講演3)

ハッピー・マネー・セミナー「お金、仕事、投資、生き方」

 特定非営利活動法人 みんなのお金のアドバイザー協会 代表理事 会長
I-Oウェルス・アドバイザーズ株式会社 代表取締役 会長
岡本 和久CFA
レポーター:赤堀 薫里

岡本 和久 プロフィール

ファイナンシャル・ヒーラー 兼 投資教育家
証券市場歴53年


お金は感謝のしるしです。人に感謝をされることをすると、お金を稼ぐことができる。非常にシンプルです。働くというのは、「はた」の人を楽にしてあげるから「はたらく」といいます。仕事とは仕えること。仕えるということは自分より上位のるものに奉仕をするということです。我々にとって最上位にあるものは世の中、だから世の中に使える。世の中に奉仕をする。いい世の中をつくること。これが仕事です。

みんなに喜んでもらうことによって、自分も嬉しい。楽して儲けることはできません。楽すると他の人に何かをしてもらうので、お金を払う側になってしまう。楽しく儲ける。人を楽しくしてあげることによって、稼ぐことができる。自分も仕事ができる。

稼いだお金をどのように使うかは、「つかう」「ためる」「ゆずる」「ふやす」の4つ、これが私のハッピーマネーの四分法です。「つかう」というのは、今の自分が喜ぶもの。「ためる」は、本当は使いたいお金を少し我慢して、少し先の自分が喜びを得る。「ゆずる」は、困っている人や、世の中全体にゆずる。お金をゆずることによって、困っている人や世の中が喜ぶ。そして「ふやす」は投資ということになります。

今すぐ必要としないお金を、今、必要とする人に使わせてあげる。これを投資といいます。その人はそのお金というビジネスの種を撒いて、水をやったり、肥料をやったり、日に当てたりして、大きく育てる。そしてみんなから感謝されるようなビジネスを作り上げる。みんなから感謝のしるしであるお金がたくさん集まってくる。そうすると、将来の自分のところに大きくなって帰ってくる。

「お金を使わせてもらっていますよ」と出すのが「株式」というものです。リンゴ園に一本、自分が出したお金でリンゴの木を持つ。リンゴがなったらそれをもらう。これが配当金です。しかし、全部は入らない、それでそのリンゴを売って新しい種や芽を買う。その種をまいてリンゴの木を増やす。

リンゴの例で分かるように株式はみんなから感謝され、お金が集まってくるにしたがって価値が増えていきます。その会社の資産の一部を保有していますよという証明書が株式です。証明書の価値は上昇する。しかし、お金が必要になったとき、借用証書を持っていてもしょうがない。株式をお金に換える方法がどこかで必ず必要になるわけです。

そのためにあるのが株式市場です。売りたい人と買いたい人をマッチングするのが株式市場です。この株式市場で買いたい人がたくさん集まってくると値段は上がってきます。売りたい人がたくさん増えてくると値段は下がっていきます。このようにして毎日値段が動いていきます。株式市場の「売った、買った」のここのところばかり見ているけれど、実は、背景にはビジネスにお金を使わせてあげている。その中にさらに4つのお金の使い方の一つとして運用があるということを頭の隅においてください。

他にも自分の持っているエネルギーや体力や能力を人のために使う。一日一善とかそういうことでもいい。そうすると、感謝されてありがとう、「ありがとう」を貯めていきます。「ありがとう」が貯まっていくと、自分は何をしたら人に一番喜んでもらえるのか。その能力を増やしていき、それを仕事にしていけばいい。そういうことがだんだんわかっていきます。

そうするとプロとして働いて、みんなのため、未来のためにいい世の中を人々に「ゆずる」ということ。「つかう」「ためる」「ふやす」「ゆずる」というのは、単にお金、貯金箱だけの話ではなくて、自分という人間の貯金箱にどう使っていくのか。そこに関連しているということを知っておいていただきたいと思います。「つかう」「ためる」「ふやす」「ゆずる」ということをぐるぐる回りながらハッピーライフに向かっていくことができます。

講演では投資と投機の違いや、投資と資産運用の違いの説明。DIY資産運用について解説くださいました。

(文責FIWA®