【Vol.228】今月のひとこと

今月のひとこと

2021年10月のFIWAマンスリー・セミナーでは明治大学株価指数研究所の三和裕美子先生と太田達也さんによる1878年(明治11年)から1942年(昭和37年)までの一貫した株価指数の発表がありました。私は明治維新からの社会、経済、国際関係などの流れのお話をしました。

株価指数のギザギザのなかに多くの人々の笑と涙が詰まっています。株式市場の動きを単に数字として見るだけでなく、その背景にある生活者の息遣いを感じることも株式市場の歴史を学ぶ楽しみの一つです。

ご出席いただいたイボットソン・アソシエイツ・ジャパンの山口勝業会長にも「今回のご発表は本当にすごいと思います。多分これは国際的にも発表する価値があると思います」といううれしいお言葉もいただきました。同研究所の創立者として私もとてもうれしく誇らしい気持ちです。長年、お世話になり、私を育ててくれた証券市場に少しは恩返しができたかなと思います。そして、三和先生、太田さんはじめチームのみなさんには多大な努力をしていただき感謝の気持ちでいっぱいです。

今後、1942年から1949年までの期間の指数を完成させ、これにより完全に日本における株式市場全史の指数化が完成します。その日も近いようでとても楽しみです。このような長期的な指数があると「株式市場というものは長期で保有するとこんなに資産形成ができるものなのだ」という教訓を生活者のみなさんにアピールできると思います。本当にご尽力、ご協力、応援をいただいたみなさま、ありがとうございました。