【Vol.227】お金と心チャンネルより なぜROEは大切なのか

動画・寄稿: 岡本 和久

(私が YouTube のチャンネルで配信している動画を紹介します)

岡本和久

今回は「なぜ ROE は大切なのか」というお話を四回にわたってします。

#1 ROE こそ価値増加の源泉 (11m06s)

株式を買うとは会社の資産を買うことです。企業のなかに株主が保有する株主資本がいくらの利益を生み出しているかという指標こそ株主資本利益率、つまり ROE です。株主資本が生み出す利益の一部は配当金として株主に支払われる、残りは前年の株主資本に追加される(追加分が内部留保)。株主資本は株主が企業に保有する資産なので保有している株式の価値が増えることになるのです。
20210903

#2 ROE を分解すると収益構造の変化や違いが分かる(10m39s)

ROE は主要な財務比率に分解できます。それらは総資産回転率、税引き前利益率、税金留保率、レバレッジです。さらに ROE から企業が事業で生み出す資金で実現できる成長力を知る方法を紹介します。20210910

#3 株式の期待リターンを推定できる (6m51s)

ファンダメンタル・リターンは割引率と成長率に依存しています。しかし株価は投資家の心理などにより極めて投機的な動きもします。つまり、短期的なリターンはファンダメンタル・リターンに投機的リターンが加わったものなのです。投資期間が長期化するほど投機的リターンの影響度は小さくなりファンダメンタル・リターンが決定要因として大きくなります。20210917

#4 配当金、内部留保、セルフ・ファイナンス (10m18s)

株主資本を活用して利益を生み出す。その利益を現在の ROE より高い分野に投資をすることで会社全体の ROE が上昇し、企業の潜在成長力が高まります。事業が生み出した利益を預金しているだけだと成長性は低下します。つまり毎年の利益をいかに将来のために活用していけるか、現在の平均 ROE よりも高い分野に投資を続けていけるかが企業成長のカギなのです。20210924