【Vol.277】今月のひとこと

今月のひとこと

年頭にあたって

FIWA みんなのお金のアドバイザー協会®
会長 岡本和久

Okamoto New Year 2026

新年おめでとうございます。

今年が皆様にとって良い年になることを祈っています。昨年はサロイン塾にたくさんの方がご参加いただけ、とても嬉しく思っています。今年も資産運用の予備知識の全くない方にも分かりやすく、「将来の自分を今の自分が支える」ための長期資産運用の安心、安全な方法についてお話ししていきます。

考えてみると、2025年は非常に大きな波乱の年でした。世界の政治、経済の大きな枠組みが揺れ動き、新たな均衡点を模索しているような感じがします。第二次大戦以降80年、今までの世界秩序の再構築の時代なのでしょう。長い世界の歴史を見れば、そのようなことは何度もあったわけですが、常に最終的には一つの安定状態に到達をしています。今回もそのようになるのだと思いますが、いつ、どのような形になるのかは私も分かりません。

世界の構造が大きく変わる予兆を感じられるだけに、多くの方がこれからどうなるということに不安を感じている方も多いことだと思います。それは比較的短期の視点です。それらがどのような結果になるのかは私も分かりません。大切なことは皆様が行っている将来の自分を支えるための運用資産が非常に不安定な時期の中で、どのような変化にも対応できるものにしておかねばならないということです。

その方法は私が常々、お話している75文字の資産運用にまとめられます。

「75文字のDIY資産形成」

できるだけ若いうちから毎月、収入の一定比率を全世界の株式インデックス投信に積立投資をする、相場変動にかかわらず、それをリタイアするまで絶対に止めない。

「75文字のDIY資産活用」

現在の資産残高を自分が想定する余命年数で割り、その金額分の資産を売却する。まず、株式投信から売却し、その資金と年金等で幸福感が最大化する使い方をする。 

目先、世の中がどうなるか、マーケットがどうなるか、偶然当たることはあっても誰にも前もって分かるものではありません。もしそれが分かるなら、その時点でマーケットはそれを織り込んでいるはずです。それが54年間の証券人生で分かったことです。しかし、世界がどのように変革しても、それに合わせて皆様のポートフォリオが何もしなくても自動的に対応していけるようにしておくことは可能です。それは、全世界の株式インデックス・ポートフォリオを保有していればよいということです。

どの国が大きく力を増したとしても、それは単にその国の世界株インデックスの中の配分比率が自動的に高まるというだけです。逆に相対的に弱体化していく国は必ず出るわけですが、それらの配分比率は自動的に低下していく。これが、インデックス・ファンドが持つ「オートリバランス機能」という非常に有効な方法なのです。何もしないでも、世界の潮流の変化に合わせて持っているポートフォリオの中身が自然に変わっていく。予測に賭けをするのではありません。現実に起こっていることに資産配分が自動的に対応しながら、ポートフォリオが変化していくということです。

日本で戦後、株式取引所が再開されたのが1949年です。それから約76年。取引所再開時の日経平均は177円でした。この文章を書いている現在、日経平均は約5万円ですから約280倍になっています。76年で280倍、そして今日から76年後というと、ちょうど21世紀の終わりから22世紀に入ったあたりになります。同じ倍率で上昇すれば、今、5万円の日経平均が1400万円ということになります。要するに、長期の視点で考えれば日経平均が何百万円にも、あるいは1000万円を超えることだってあり得るということなのです。

これから22世紀に向けてそのような大幅高が日本に起こるのか、あるいは他の地域や国なのか。私にはそれは分かりません。その時になって慌てて資産運用を始めたり、変更したりするのではなく、この波乱の時期からオートリバランス機能を持った「75文字の資産運用」でコアを作っておけばよいと私は思います。

私の尊敬し、またとても可愛がっていただいた日本一の個人投資家と言われた竹田和平さんにこんな言葉があります。

「下げてよし上がってよしの株価かな」

これは積み立て投資をしている方にとって最も有益な言葉です。株式市場が下がったときは、「安く買えてうれしいな」と思う。株価が上がったときには「持っている資産の価値が増えてうれしいな」と思う。いつもうれしい気持ちでそれを何十年も続ければいい。ただ、それだけのことです。

今年もまたサロイン塾を続けます。今回はマーケットという大きな生き物の骨格にあたる骨組みのお話を分かりやすくしていきたいと思います。骨組みを知ることで、どのような仕組みでマーケットが動いているのか、それを頭に入れておくだけで、マーケットの見方は随分変わってくると思います。今年も奇数月の第三日曜に完全オンライン、そして無料で配信をしていきます。初回は1月18日です。

昨年、聞いていただいた方は引き続きご参加ください。また、昨年サロイン塾をご存じなかった方は以下のサイトでお申し込みください(FIWA®︎サロイン塾 | 特定非営利活動法人「みんなのお金のアドバイザー協会〜FIWA®︎)URLなど情報をお送りします。また私が会長を務める特定非営利活動法人 みんなのお金のアドバイザー協会(FIWA®︎)では他にも有益な学びの機会を提供しています。当代有数の方々の講演をリーズナブルな価格でお聞きになれます。それでは2026年が皆様にとって良い年になりますように心から祈っています。

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